アロマテラピー団体のご紹介

アロマテラピーに関連する資格を認定しているアロマテラピー団体を中心にご紹介します。アロマテラピーは民間療法ですので、アロマテラピー資格は公的なものではなく、民間団体が認定する私的な資格となります。アロマテラピー団体とアロマテラピー資格は概ね対になっていて、ほとんどすべてのアロマテラピー団体にはなんらかのアロマテラピー資格制度があります。会員数の多い有力なアロマテラピー団体のアロマテラピー資格は世間でもある程度認知されています。

日本には1980年後半から様々なアロマテラピー団体が設立されてきました。現在、会員数が数万人に及ぶ団体から100人程度の小規模団体に至るまで、相当数の団体が存在します。概ねすべてのアロマテラピー団体がアロマテラピー認定資格制度を有します。比較的大きな団体や活動歴の長い団体をいくつかご紹介します。

bottles of aromaoil and flowers

日本アロマ環境協会 Aroma Environment Association of Japan

公益社団法人 日本アロマ環境協会 Aroma Environment Association of Japan(AEAJ)といい、生活の木などのアロマオイル販売業者が中心となって設立されました。アロマオイルの認定制度があること、アロマテラピー資格認定制度(アロマテラピー検定、アロマテラピーアドバイザー、アロマテラピーインストラクター、アロマセラピスト)があることが大きな特徴です。特にアロマテラピー検定の認知向上に力をいれており、電車中づりや雑誌、ネットなどの各種媒体で、一度はアロマテラピー検定の広告を見たことがある女性はとても多いのではないでしょうか。

日本アロマセラピー学会 JapanSocietyofAromatherapy

医療分野でのアロマセラピーの普及を目指し、医師や薬剤師などの医療従事者を中心に設立されたアロマテラピー団体です。アロマセラピーを医療に正しく応用する為に臨床医を中心に組織された医療従事者の全国的な非営利学術団体。 認定医師、認定歯科医師、認定保健師、認定助産師、認定看護師、認定薬剤師、認定臨床検査技師、認定柔道整復師、認定鍼灸師、認定マッサージ師などの認定を行っています。

NARD JAPAN ナード・アロマテラピー協会

NARD JAPAN(ナード・アロマテラピー協会)はヨーロッパにおけるメディカルアロマテラピーの研究機関NARD(Natural Aromatherapy Research and Development)の情報を日本国内に伝える目的で1998年に設立されました。ケモタイプ精油を推奨しており、ケモタイプ精油を販売するプラナロム社(ベルギー)と深い関係があります。アロマセラピスト・トレーナーなどの資格認定制度があります。

日本アロマコーディネーター協会 Japan Aroma Coordinator Association

アロマコーディネーター協会(JAA)は日本におけるアーユルヴェーダ普及に尽力された幡井勉先生が中心となって設立されたアロマテラピー団体です。アーユルヴェーディックアロマセラピー検定なども開催しており、鍼灸師など東洋医学に係る会員が多いことが特徴です。アロマコーディネーター、アロマハンドリラックス、アロマフェイシャルリラックス等のライセンス制度もあります。

日本フィトセラピー協会 Japan Phytotherapy Association

日本フィトセラピー協会はソフィアフィトセラピーカレッジとともに2006年に設立されました。梅沢富美男の妻としても知られる池田明子さんがソフィアフィトセラピーカレッジ校長、日本フィトセラピー協会理事長を兼務しており、協会代表は自由が丘のアロマテラピーショップ・グリーンフラスコ代表の林真一郎氏です。フィトセラピスト、フィトセラピーアドバイザー、ハンドケアマイスター、ハンドケアセラピストなどの資格認定を行います。

日本芳香療法協会 Japan Aromatherapy Society

比較的規模の小さな東京都北区を本拠とするアロマセラピー団体ですが、設立されたのは1988年と日本で最初のアロマセラピー協会です。英国でアロマテラピーをビジネスとして初めて成功させたロバート・ティスランドの当時の夫人であるマギー・ティスランドの下でアロマテラピーを学んだと現理事長のプロファイルにあります。芳香療法士資格検定を行っています。

国際アロマニスト協会 International Aromanist Association

アロマセラピストが1993年設立した世田谷の比較的小規模な団体。アロマテラピースクールを開催しており、卒業後は国際アロマニスト協会認定のアロマテラピストに認定が得られる。精油の販売も行っている。

NPO日本メディカルアロマテラピー協会 Japan Medical Aromatherapy Association

メディカルアロマを「治療家には治療」「一般の方には健康管理」としての使い方を広める活動を行っている医療従事者の多い団体です。会員数は3万人に及ぶ規模の大きな団体です。ペットアロマの普及に努めていることも特徴です。アドバイザーとスペシャリストなどの協会認定資格があります。

日本アロマアーティスト協会 International Aromanist Association

アロマエステサロン・芳香整体・ハーブ講座・ベリテ化粧品などを取り扱う株式会社ハーブアートの運営するアロマテラピー団体。設立は1992年であり歴史があるが、会員数は200名弱と小規模な団体です。東京都北区赤羽に本部があります。

日本ホリスティックアロマセラピー協会 Japan Holistic Aromatherapy Association

補完代替療法としてホリスティック・アロマセラピーを提唱するアロマテラピー団体。IFA認定アロマテラピースクール/英国リフレクソロジー協会ベイリースクール認定校である日本ホリスティックケア研究所(東京・四谷)とともに医療福祉現場を中心に活動を展開している。日本ホリスティックケア研究所ではメディカルアロマテラピーやスウェディッシュマッサージが学べる。

インターナショナル アロマレメディー コーディネーター協会 International Aroma Remedy Association

埼玉にあるアロマテラピーサロンの設立した団体のようですが、概要は不明です。

国際アロマテラピスト協会 International Federation of Aromatherapist

アロマセラピストの団体として英国UKにて1985年に組織された、英国では最も歴史のあるアロマセラピスト団体です。世界各地にIFAの理念に賛同する団体がありますが、法的あるいはビジネス的なつながりはほとんどありません。IFAは発祥の地である英国よりもむしろ日本においてその権威がより広く認められているかもしれません。おそらくその理由は、日本においてまだアロマセラピー資格が存在しない1980年代にIFAで学んだ日本人アロマセラピストがIFAの団体名を用いてアロマテラピー資格を認定したことにあると思われます。

国際プロフェッショナルアロマテラピスト協会 International Federation of Professional Aromatherapists

英国では1980年から1990年代にISPA、IFA、RQAという3つの大きなアロマセラピスト協会と、小規模なアロマセラピー団体が合わせて12もあり、アロマセラピーの発展のために大きな統合されたアロマセラピー団体を作ったほうがいいんじゃないか、という声があがってきました。結果として誕生したのがIFPAですが、IFAの一部はIFPAの方針を嫌い統合に反対するという事態になり、英国ではIFPAとIFAのふたつの歴史ある大きな団体が併存することになりました。英国においてIFPAは大学にIFPA認定のアロマセラピー学科を設けたり、研究機関とアロマテラピーに関する共同研究を推進したりなど積極的に活動を展開しています。英国ではIFPA、日本をはじめとするアジアではIFAの認知度が高いと言えます。